メル友はインターネットのEメールを介して、もともと友人関係になかった者同士が、ウェブサイトなどで知り合い、頻繁にメールをやり取りするような親しい間柄になるというのが一般的な定義として挙げられます。
ペンフレンドを伝達メディアの違いで言い換えたものという意見やポケットベルのメッセージ文化がそのままケータイメールに引き継がれたという意見もありますが、実際に、ベル友を構成するユーザー層の中心は女子高生であり、現在のように老若男女関係なく広く使われている状況とは大きく異なります。時間の流れで見ると、ポケットベルの利用者数は1995年をピークに減少の一途となっており、その年PHSがサービスを開始し、ケータイのメールサービスの1つとなる「SMS」(ショートメッセージサービス)もスタートしている。ポケットベルユーザーがPHSに流れたと言われているが、その後のPHS契約者数の伸びからみると、それほど多くないと想定される。
1997年にはJ-PHONE(現ソフトバンクモバイル)が始めたメールサービス「Skywalker」によって、ポケットベルからケータイへの大きな流れが形成された。
そしてNTTドコモの「iモード」のメールサービスが、SMSのようなケータイ端末間のメールサービスではなく、インターネットメールを採用したことによって、質的変化を起こしたと考えられる。PCでインターネットメールを利用しているビジネスユーザーが積極的に利用し始めることによって、ケータイメールは若者だけでなく幅広いユーザに利用されるようになっていった。
「メル友」は、インターネットが認知されるようになって始まったものですが、本格的にサービスとして利用者が急増したのは、NTTドコモの「iモード」のメールサービスが付くようになってからではないでしょうか?